2025.9.16
kintoneを導入したきっかけ
3世代の歴史を継承し、顧客に寄り添う新たな支援へ
祖父の代から続く社会保険労務士事務所として、長年にわたり労務相談や手続き代行を行ってきました。
近年はそれらが「当たり前」のサービスとなる中で、DXや助成金申請支援を通じて他事務所との差別化を図る必要性を感じていました。
「“言われたことをするだけ”の業務ではいけない」との思いから、全国400社のお客様に対応しながらも、より価値の高い支援を目指してきました。
転機となったのは助成金申請の増加です。
従来はスプレッドシートやGoogleカレンダーを活用して期限管理をしていましたが、ヒヤリハットが発生したため、これをきっかけに「仕組み化」の必要性を痛感しました。
社労士向けの全国研修会でkintoneを知り、通知機能や使いやすさに魅力を感じトライアルを経て2017年に導入。
当初は自らアプリを作成していましたが、次第に複雑化したため、専門家であるサクシーさんへ依頼するようになりました。
福岡社会保険労務士法人:代表 村里様
現在のkintoneアプリの活用方法
日報から売上管理まで、全社員が活用
現在は約140個のアプリを構築し、従業員32名全員が利用しています。
助成金アプリをはじめ、顧客管理・お客様対応・売上管理・評価まで幅広く業務をkintoneで一元化しました。
日報アプリ:毎日の活動を登録し、集約
スポット管理アプリ:固定ではない報酬を記録
給与計算報酬アプリ:報酬評価に活用
kintone活用が広がり、データの蓄積が進むと「可視化」の必要性を感じました。
基本的なグラフ機能では不十分で、複数アプリを横断した集計や分析が求められる中、最適解として選んだのが「krew」シリーズです。
過去に他社で見たkrewの活用事例に感動した経験があったこと、そしてサクシーさんからの提案であれば間違いないとの信頼も後押ししました。
売上の予実管理を行いたいという思いもあり、2024年にkrewシリーズを導入しました。
-売上管理:担当者・チームごとの月次売上や収支を可視化 -
-時間分析:価格提供や業務分析を可視化 -
-マーケティング集計:HP導線や問い合わせ数、解約件数を可視化 -
kintone導入後の効果
分析作業ゼロへ、リアルタイムで数字を把握
これまで手作業で行っていた分析データの作成が不要となり、リアルタイムで数値を確認できるようになり、その場で数字を見ながら次の施策を検討できる社員も出てきました。
また、ボタン一つでレコードの内容がクラウドサインに連携できるようになりました。
-レコード一覧画面にて進捗状況を確認 -
-レコード詳細画面より「連携」「送信」「送信取消」などのアクションが可能 -
様々な業務を改善することで、管理部やマーケティングからも業務改善の要望が上がるようになりました。
SACCSYの関わり方
期待通りの成果物を届けるサポート体制
2018年、複数アプリの集約に課題を抱えていた際、サクシーさんを紹介してもらいました。以降、アプリ開発や運用支援を継続的に依頼しています。
サクシーさんの魅力は、社長だけでなくサポートメンバーも含めて全員のレベルが高いこと。
リモート体制でありながらも安心して任せられるサポート力があります。
自社でお客様のDX支援を進める中で、サクシーさんのレベルの高さをより強く実感するようになりました。
多くのヒアリングを重ねなくても「なんか違うな」とならない納品クオリティには、いつも驚かされています。
福岡社会保険労務士法人代表の村里様(左) 、SACCSY代表の行武(右)
今後の展望
顧客分析を軸に、一社一社への価値提供を強化
今後は、まず顧客分析を通じて一社ごとのニーズを的確に把握し、より高い付加価値を提供していくことを目指しています。
その過程で、従業員自身がデータを活用し、能動的に提案や改善を行えるような組織風土も育てていきたいと考えています。
お客様と社内の双方が成長し続ける仕組みをつくることで、これからも選ばれる社労士事務所であり続けたいと考えています。